私たちが思い描くSociety 5.0、すなわち「共創進化スマート社会」の実現に向けて
狩猟社会、農耕社会、工業社会を経て、現代は情報通信技術(ICT)の進歩によりインターネット、スマートフォンなどで様々な情報を活用できる第4の情報社会です。
その次の未来社会がSociety5.0と呼ばれています。
本学では、この未来社会の究極として「共創進化スマート社会」を提唱しています。
「共創進化スマート社会」は、人間知・機械知・自然知を融合させて新たな価値(進化知)を創造し、AI 、ネットワーク、ロボット、光・量子技術など本学が強みを持つ技術により、様々な課題を自律的に解決しながらリアルタイムに発展し続ける「共創進化機能」を持つ社会です。
IoT(Internet of Things)や5G等の普及により、世界中のセンサーが繋がり、あらゆる機能が公開され制御できる社会が間近に迫っています。膨大なデータ・機能を連携させることにより、社会をより良くする新しい制御の仕組みが、AI(機械知)と人間知の連携により発見されます。その発見された知見を安定性、セキュリティ、プライバシ等の機能・倫理的な面で検証し、社会に組み込むことで安定的に進化します。進化した社会では、データや機能が変化し社会がさらに進化するという自律的な循環が起こります。これが「共創進化スマート社会」です。
文字通り、時々刻々進化する社会が出現するとともに、大企業中心から多種多様なベンチャー中心の社会へと構造転換が起き、さらには科学的発見も加速化されるなど社会のパラダイムシフトが起きると予想しています。
本学に設置した共創進化スマート社会実現推進機構は、実現のための「研究部門」に加え、「人材養成部門」、国内外での「共創進化スマート社会実現部門」、さらには、本学自身を一つの社会の実験場として扱う「共創進化スマート大学実現部門」から構成されています。
本構想に賛同される方の様々なレベルでの参画を歓迎します。
電気通信大学長
共創進化スマート社会実現推進機構長
田野 俊一
